酒造の地であった龍野が、なぜ醤油の特産地として発展するようになったのか・・・
地理的側面から見れば、まず、“水”であると思われます。

寛文年間(1660年代)蔵に仕込んだ酒が次々に腐り、この頃から多くの
酒屋が醤油屋に変わったという話があります。
腐った原因は龍野の水は軟水で、酒造りに必要な硬度がなく、酵母の
無機栄養分が不足していた為というのが、現代科学の答えであります。
ところで、醤油、特に淡口醤油に使用する水は、水分中の鉄分が
少なければ少ないほど、色が薄く仕上がると言われています。
龍野を貫流する揖保川は、この鉄分が、県下の他の河川に比べ、
最も少ないといわれています。
酒造りに適さないが、淡口醤油には最適の水に恵まれ、その上、
次に述べる材料的条件の整った醤油業に転換していくのは自然の
成り行きであったでしょうし、そして又、良質の硬水と酒米に恵まれて
発展進出してきた池田・伊丹・灘地域の酒と対抗することの不利を
早くも悟ったからであろうと思われます。
揖保川:揖保川(いぼがわ)は、兵庫県南西部を流れる一級水系の本流。
流域面積は「播磨五川」のうち加古川に次ぐ。


冷奴(たまご掛け醤油)

おひたし(たまご掛け醤油)

おでんのダシ(たまご掛け醤油)

焼魚(昆布醤油)

漬物(昆布醤油)

ステーキ(昆布醤油)